
湯を沸かすほどの熱い愛
※劇場公開日 2016年10月29日
ジャンル:邦画、ヒューマン、ドラマ
お勧め度:★★★☆☆(5/3.8)
あらすじ
1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。
(※シネマトゥデイ引用)
メインキャスト
幸野双葉 – 宮沢りえ
幸野安澄 – 杉咲花
幸野一浩 – オダギリジョー
向井拓海 – 松坂桃李
片瀬鮎子 – 伊東蒼
監督・脚本
中野量太
[代表作]
チチを撮りに
映画『湯を沸かすほどの熱い愛』公式サイト
予告(トレーラー)
宮沢りえと杉咲花の演技力
劇中で親子を演じる宮沢りえと杉咲花。
とにかく二人の演技に引き込まれます。
この作品では、現代で実際にあり得る、生と死、いじめ、片親などの現実をフューチャーしてます。
感情移入して辛くなったり、涙するシーンも多々あります。
でも、宮沢りえ演じる幸野双葉が劇中でも、私たちにも元気をくれます。
そして、家族とはなんなのかということを自分の命を張って伝えていきます。
その中で様々な感情を表現する宮沢りえの演技力は本当にすごいパワーを受けます。
娘役の幸野安澄を演じる杉咲花の演技も素晴らしかった。
チェリー | 永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン
自分の本当の感情を押し殺しながら演技している様は、“本物”を感じます。
主役を支える名脇役達
幸野双葉(宮沢りえ)と関わる人々はみんな彼女の生き方、考え方に自分を見つめなおされます。
それは、時に厳しく時に優しく。
やがて、幸野双葉(宮沢りえ)が一番大事にしたかったことに、自分たちで気付くのです。
その変化がよりこの作品の幅を広げていきます。
幸野双葉(宮沢りえ)の旦那役である、幸野一浩 (オダギリジョー)はハッキリ言ってかなりのダメ男です。
勿論、彼も変わっていくのですが、その役柄を嫌悪せずにうまく演じられるのはオダギリジョーならではでしょう。
失礼な言い方もしれませんが、本当に適役です。
ラストはちょっと衝撃的
途中、途中、「え!?」って衝撃的な事実が明かされていきますが、ラストシーンがとっても衝撃的です。
まぁ映画ならではの表現かなと。賛否ありそうですが、個人的には良かったです。
ラストシーンで流れる映画のテーマ曲である、きのこ帝国の『愛のゆくえ』がまた盛り上げます。
家族とは
“家族”についてとても考えさせられる映画です。
家族の愛ほど強いものはないなと。
終始ハッピーな作品では勿論ありませんが、観終えた後、一日一日頑張ろう!って思える素敵な作品でした。
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