中望遠 単焦点レンズの極み「XF56mmF1.2 R」を買ったので色々撮ってみました

XF56mmF1.2 R 使用感 サムネ

気付くと年末。
やり残しの無いよう、残り僅かな2018年を突っ走っていきたいものです。

先日、私が欲しいXマウントレンズについてまとめました。

Xマウント 欲しいレンズ4本

その際、一番最初に買おうと決めていたレンズを購入したので、早速使用感や作例をご紹介したいと思います。
新しいレンズを購入した時のワクワク感は何とも言えないですよね。

フジノンレンズ「XF56mmF1.2 R」

今回購入したのは、富士フィルムのXシリーズ専用フジノンレンズ「XF56mmF1.2 R」になります。「XF56mmF1.2 R APD」ではございません。(APDは高くて見送りました)
「XF56mmF1.2 R APD」については下記事を参照くださいませ。

XF56mmF1.2 R APD紹介 サムネ

「XF56mmF1.2 R」は、Xシリーズ専用レンズの中でも、かなり人気のレンズになり、既にたくさんのな方がレビューされています。
発売してから結構経っていることもあり、ここでは、簡単なスペックだけご紹介したいと思います。

品番 XF56mmF1.2 R
光学式手ブレ補正
焦点距離 f = 56mm(35mm判換算:85mm相当)
絞り F1.2 – F16
撮影可能範囲 【標準】
0.7m~∞
【マクロ】
0.7m~3m
最大撮影倍率 0.09倍(テレ端)
フィルター径 φ62mm
最大径×長さ φ73.2mm×69.7mm
質量 約405g

35mm判換算85mmという焦点距離に、F1.2という驚異的な明るさを兼ね備えたレンズになります。
開放F値と中望遠レンズを活かしたボケ感が、特に人物撮影などで好まれているようです。

レンズと同時に購入したもの

レンズを購入したら必ずフィルターを購入するのですが、今回はレンズフードも一緒に購入しました。

レンズフィルター

HAKUBA レンズガード 画像

私の所持レンズはほぼお世話になっている、HAKUBAの「XC-PRO」。
理由は……特にないのですが、Amazonでの評価が高いことや、レンズフィルターを付けていても(素人目には)写りに影響が無い(と思う)安心感があるのでこれを使用しています。

レンズフード

LH-XF23 レンズフード 画像01

「XF56mmF1.2 R」には専用フードが付いているのですが、プラスチックの質感や、フード付けた際のレンズ長が結構長くなる点がちょっと気になっていました。

そんな中、他の方のブログにて富士フィルム純正の「XF23mmF1.4R」専用の別売りレンズフード「LH-XF23」が付けられるというのを見つけたので、衝動買いしました。

LH-XF23 レンズフード 画像02
LH-XF23 レンズフード 画像03

このフード、ぶっちゃけそこそこ値段が高いのですが、見た目も格好よく、ケラレもないですし、個人的に満足です。
ちなみに、フード専用のガードは珍しいスライド式になります。

ただ、専用フードと形状がかなり違うことを考えると、レンズの特性を活かすのは付属の専用フードが一番なのだと思います。

作例紹介

購入して間もないですが、作例をご紹介していきます。

街撮り

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[ Exif : f/5.6 1/250 ISO200 ]

01
[ Exif : f/4.0 1/4000 ISO200 ]

02
[ Exif : f/5.6 1/4000 ISO200 ]

03
[ Exif : f/5.6 1/250 ISO200 ]

05
[ Exif : f/2.0 1/250 ISO400 ]

07
[ Exif : f/1.4 1/4000 ISO200 ]

08
[ Exif : f/1.4 1/4000 ISO200 ]

絞り込むと細部までシャープに解像してくれますし、開放付近でも中心部の解像感は流石の一言です。

人物撮影

人物撮影 作例01
[ Exif : f/1.2 1/250 ISO320 ]

人物撮影 作例02
[ Exif : f/1.4 1/1000 ISO200 ]

人物撮影 作例03
[ Exif : f/1.2 1/250 ISO500 ]

人物撮影 作例04
[ Exif : f/2.0 1/125 ISO400 ]

APS-Cと言えど、F1.2だと被写界深度がシビアかな~と思っていましたが、85mmという焦点距離で人物全体を撮影しようと思うとかなり距離をあけなくてはいけないので、そこまでシビアではなく、圧縮効果も相まって、被写体はパキッと、背景はしっかりボケを狙うことが出来ました。

とは言え、子供のように小さい被写体や、スポットを狙っての撮影時は、開放付近の被写界深度がシビアになってくるので、この距離感と絞りは撮影しながら学ばないとわかりませんね。(3枚目の写真は目にピントが合ってないのでボヤっとしてる)

モノ撮り

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[ Exif : f/4.0 1/125 ISO200 ]

最短撮影距離と画角で、テーブルフォトはかなり厳しいです。
勿論、ある程度距離を取れば撮影は出来ますが、カフェなどでちょっと席を立って撮影などはちょっと目立ちますしね。
ただ、その分、切り取り方……つまり構図のセンスが如実に表れるのかなと思いました。
まだ、中望遠を使いこなせていない私にはまだまだ練習が必要です。

作例が1枚しかないのもそんな理由。課題ですね、はい。

暗所撮影

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[ Exif : f/1.2 1/125 ISO1600 ]

14
[ Exif : f/1.2 1/250 ISO200 ]

images12-2
[ Exif : f/1.2 1/125 ISO400 ]

images12-3
[ Exif : f/1.4 1/125 ISO400 ]

夜間の撮影でもF1.2という明るさはかなりいきます。
勿論、光源が少ないスポットではISO感度を高める必要がありますが、X-Pro2は比較的高感度性能が高いので、ISO1600くらいならノイズもそこまで気になりません。

玉ボケ、光芒

images12

[ Exif : f/1.2 1/125 ISO400 ]

中心部は綺麗なマルですが、周辺は立派なレモンです。年輪ボケはあまり気にならないかな。
大きさは変わりますが、もうちょっと絞ったら違ったかもなので、今度絞りを変えて検証してみます。

16
[ Exif : f/16 1s ISO800 ]

わかりやすいようにトリミングしています。
F16まで絞り込んでいますが、とても綺麗な光芒です。特殊フィルターを通して撮影しているかのようですね。
個人的にはとても好きです。

使用してみた感想

今まで色んなレンズを使用してきましたが、F1.2という明るさのレンズを使用したのは初めてかもしれません。
シャッタースピードやISO感度を抑えたい時など、F1.2が使えるというのは本当に心強いなと思いました。

F1.2ですと被写界深度はかなり浅くなりますが、中望遠ということで、被写体を捉える際、ある程度距離を空けるので、そこまで被写界深度の浅さに悩まされることはありませんでした。
寄れるレンズではありませんが、被写体に寄って撮影しようと思うと、それだけ被写界深度はシビアになっていくので、テーブルフォトなど、このレンズでの近距離撮影をする際は、ある程度絞らないと被写体がボヤっとし過ぎてしまうことが多々ありました。

開放から解像度は高いですが、F5.6くらいまで絞ると細部までよく解像していて、レンズの素晴らしさを改めて実感します。

35mm判換算で85mmという画角にまだ慣れていないのですが、この画角はとても新鮮で、撮りたいものを明確にできるので、50mmより好きだなぁといった印象です。
常時付けていた170gの「XF35mmF2 R WR」と比べると、流石に「XF56mmF1.2 R」は少し重いですが、X-Pro2との相性は良く、持ち歩きで苦になることはありません。

オートフォーカスは決して早くなく、時々迷いますが、一般使用レベルでは全く気にはなりませんでした。

素晴らしいレンズなのですが、やはり、最短撮影距離が長いことが辛い点です。
テーブルフォトや、被写体が近い時は厳しい局面が多々あります。他の点が素晴らしいので致し方ないですね。

これからのスナップ撮影がまた一段と楽しくなりそうです。

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