【雑記】Nikon DLシリーズ発売中止について


2016年2月に発表され、去年のCP+でも話題となったニコンの高級コンデジ『DL』シリーズ。
こちらの商品が昨日13日にニコンより販売中止が正式発表され、世間をざわつかせています。
詳しい内容等は“ニコン DL”等でグーグル先生に聞くか、ニコンのHPで確認できると思いますのでそちらを参照下さいませ。
今はソニーに乗り換えたものの、長くニコンを愛用してきたのもあり、少し個人的な意見も書いておきたくて記事にしました。

ニコンは時代を見誤ったのか

SNSや動画サイトなどで「ニコンは時代を見誤った」という言葉をよく目にします。
果たしてそうなのでしょうか。
D500やD5であれだけカメラ業界にニコンの本気を見せつけたのにも関わらず、なぜ、このようなことを言われてしまうのでしょうか。
これには、ニコンという会社と今までのカメラ市場による影響が大きいです。

ミラーレス機と高級コンデジ

そもそもニコンはキャノンと並び、カメラの大御所メーカーになります。
フィルム時代から、“カメラと言えば”に続くメーカーの一つとして世界で愛されています。
かくいう私もフィルムもデジタルもニコンを選びました。
では、どこでカメラ市場とのズレが生じたのか。
それはミラーレス機と高級コンデジの登場です。
気軽に持ち運べて、尚且つ高機能なミラーレス機や高級コンデジは、現在、カメラ市場でもかなりの部分を占めています。デジタル一眼レフを得意とするニコンやキャノンは他メーカーにこの部分で若干の遅れを取るわけです。
とは言え、カメラとして超一流の技術を持つ両メーカー。
後発とはいえ、性能は確かな商品を出してきます。

動画の需要

スマホで綺麗に写真撮影や動画撮影が可能となってきて、SNSと如何に素早く連動させるかという点がとても重要視される時代になりました。
そんな中、動画投稿サイトも大いに盛り上がってきて、消費者は、カメラに充実した動画機能を求める時代になっていきました。
もともとビデオカメラなどで動画分野に強いソニーやパナソニックは、カメラでもこの力を大いに発揮し、動画に強いカメラをどんどん出していきます。
さらに、ミラーレス機として最初に成功を収めたオリンパスも、動画、静止画に強く、ミラーレス機を専門にやってきた歴史を物語っています。

ニコンとキャノンの違い

キャノンは早くから動画機能に力を入れており、キャノンのフルサイズ機である5dmark3がハリウッドで使われているほどです。
ニコンも業務用として動画機を作ったりして技術はあったみたいですが、カメラ自体に搭載し力を入れることは最近までありませんでした。(Dムービーは搭載されてましたが、性能は横ばいといった感じでした)
さらに、ニコンはカメラ一本で勝負してきていますが、キャノンはプリンターなどの家電も出しています。
つまり、他の分野でも利益が取れているわけです。しかもプリンターはインクが消耗品なので永続的に利益が出ます。(純正インクすげぇ高いしね)
これって凄い大きな違いですよね。ニコンが悪いとかではなくて、カメラ意外での利益をカメラ分野にまわすことができる点はでかいということです。

個人的な結論として

「カメラ市場が劇的に変わり過ぎた」のだと思います。
まぁそれに対応しきれなかったのが悪いと言えば、見誤ったという表現と同意になってしまうのかもしれませんが、カメラはカメラです。静止画と綺麗に撮れてなんぼだと思います。そういった点でニコン機は正統進化を続けているかと。
硬派がゆえに……といった面もあるかもしれません。
私も動画を撮りたくてソニーに乗り換えました。ニコンユーザーから見れば、裏切り者にはなりますが、今でもスチル専門機としてD500や背伸びしてD810が欲しいなと思っています。
それは静止画での絶対的な安心感があるからです。
『DL』シリーズが発売されれば、ソニーのRX100シリーズにぶつけられただろうし、正直その情景を見たかったので残念な気持ちはみなと同じです。
企業に対する云々も色々と言われていますが、CP+も間近ですし、これからも硬派なニコンに期待したいと思います。

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