この記事は2017年09月04日に書いた記事をリライトしたものになります。
カメラを選ぶ基準ってなんだろう。
価格?大きさ?写り?操作性?
特定の用途に使用する目的が無い限り、必然的にそのカメラ自体の性能と価格によるものが大きいと思う。
自分はというと“写り”と“見た目”を重視します。欲張ると“操作性”も。
“写り”とは、そのカメラそのものがプレーンで写し出す色のり。
RAW現像ソフトを用いれば色味等の調整が可能ですが、光源が違う写真を一つ一つ他カメラっぽい写りにするのは“かなり”骨の折れる作業になります。
そう考えると、最初から自分好みの“写り”をするカメラを選んだ方が幸せだなと思うわけです。
“見た目”は“写り”同様、そのカメラ本体に惹かれるかどうか。
厳密には、見た目はカメラ本体のデザインになるので操作性も含まれますが、どちらかというとデザイン性に重きを置いた捉え方になります。
つまり、私は“写り”と“見た目”に恋するカメラを選ぶわけです。
「どのカメラを選んだら良いかな?」と質問されることがあるのですが、自分が好きだと思う、恋するカメラを選ぶべきだと答えます。
この“好き”という概念は人によって変わるので、どれを選んでも正解だと思います。
これこそが写真を楽しむ第一歩だし、人それぞれ違いが出て面白いところだなーと感じます。
前置きが長くなりましたが、今日は愛用カメラを紹介したいと思います。
Theカメラなミラーレス一眼 X-Pro2
「X-Pro2」は、2016年3月3日にFUJIFILMより発売された、ミラーレス一眼のフラッグシップ機。(発売時)
発売当時は「X-T2」と並び、ダブルフラッグシップと称されておりましたが、現在では「FUJIFILMのXシリーズ史上最高のパフォーマンス」と謳われる「X-H1」が発売され、現在では「X-H1」がフラッグシップ機として鎮座しております。
昔のレンジファインダーカメラを彷彿とさせるデザインがとても格好いいカメラになりますが、一番特徴的なポイントはファインダーです。
「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」と呼ばれるファインダーは、電子ビューファインダー(EVF)と光学ファインダー(OVF)の切り替えはもちろん、光学ファインダー上にEVF小窓を同時表示する「エレクトロニックレンジファインダー(ERF)」機能を搭載したものになります。
FUJIFILMらしいカメラへのこだわりを感じさせられます。
X-Pro2を購入した理由
それまでα7M2をメイン機として使用していたのですが、
・自分の用途的にフルサイズである絶対的な必要性が無かった(ということが使用していてわかった)
・レンズが高い
・なんだかんだで重量級
という理由で、もうちょっと持ち歩きに特化したカメラが欲しいと思いました。
α7も良いカメラだよ!というのは重々承知しております。
現にα7M2は今でも愛用しています。(現在はGH5を購入する為、手放しました)
やはり印刷用であったり仕事などで使用する際は、フルサイズの方が安心感があるので。
X-Pro2はAPS-Cセンサーなのですが、X-Pro2を使用していて“APS-Cでも十分だな”と思う一方で、α7M2を使用すると“フルサイズの解像力すげぇな”と思います。
つまり、α7M2は仕事用として使用し、家族用カメラとして気軽にガシガシ撮影出来て、写りもいい感じのカメラを探そうと思ったわけです。
丁度その頃、インスタや写真投稿サイトなどで、「ええ写りやな~」と思うのが「X-Pro2」だったことが多く、思い切って購入しました。
X-Pro2のスペック
X-Pro2は先ほども述べましたが、APS-Cセンサーを搭載するミラーレス一眼になります。
有効画素数は約2,430万画素で、細部まで綺麗に描写してくれます。
ボディサイズはミラーレス一眼としては案外大きいです。
手持ちのα7M2を比べてみるとこんな感じになります。
厚みはα7M2の方がありますが、横幅はX-Pro2の方が大きいです。
ちなみに、重さは約100gほどX-Pro2の方が軽くはなります。
SDカードはダブルスロットでガンガン撮影できます。でも、ファームウェア 4.0.0にて4K動画撮影が可能になり、動画もガンガン撮影しているとたくさん容量を使ってしまうので注意が必要です。
Wi-Fi機能を搭載しているので、FUJIFILMのアプリを使用して撮影、画像の取り込み等行えます。
バッテリーに関して、私は写真撮影をメインに行いますが、特に持ちが悪いなとは感じません。バッテリーもコンパクトなので、予備に1,2個持ち運べば全く問題ないと思います。
型番 | FUJIFILM X-Pro2 |
有効画素数 | 約2,430万画素 |
撮像素子 | APS-Cサイズ |
撮影感度 | ISO100 – 51200(拡張) |
シャッタースピード | 30秒~1/8000秒(メカニカルシャッター) 1秒~1/32000秒(電子シャッター) |
動画 | 4K、Full HD、HD |
寸法 | 140.5mm×82.8mm×45.9mm |
質量 | 約495g |
価格 | 16万8250円(税込み)※ |
※2018年9月1日 ヨドバシカメラ価格
撮影幅を広げるフィルムシミュレーション
豊かな色再現、階調表現をフィルムを取り替える感覚で設定できる機能が「フィルムシミュレーション」になります。
フィルムを長年作ってきたFUJIFILMならではの機能ですよね。
カラーリバーサルフィルムを再現した「PROVIA」「Velvia」「ASTIA」、渋みのある「CLASSIC CHROME」、プロ用ネガフィルムを再現した「PRO Neg.Std」「PRO Neg.Hi」、モノクロフィルムを再現した「モノクロ」など、多彩なモードを用意されています。
中でも超微粒子で知られる白黒フィルム「ACROS」の名を冠したフィルムシミュレーションはとても評価が高く、これを使いたいが為に、X-Pro2を購入する人もいるほどです。
被写体によってフィルムを取り換えて撮影出来る感覚は、一般的なカラーフィルターとはまた違った楽しさをFUJIFILMの本気さが感じられます。
小型で明るい単焦点レンズと利便性高い望遠レンズを購入
ボディと同時に購入したのは35mm F2 の単焦点レンズ「XF35mmF2 R WR」と18mm – 55mm F2.8 – F4.0 のズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の2本になります。
つまり35mm換算で焦点距離 約53mmの単焦点レンズと、焦点距離 約27mm – 83mmの標準ズームレンズになります。
フジノンレンズ(FUJIFILM専用レンズ)にて、35mm焦点距離にはF1.4のものもありますが、F2のモデルの方が小型・軽量でしかも防塵・防滴な点でこちらを選びました。
ズームレンズも16mm – 55mm というほぼ同じ域のレンズがあり、こちらはF2.8通しの明るいレンズになり魅力的でしたが、レンズ自体が大きく重量もそこそこあり、値段も高かったので18mm – 55mmの方のレンズを購入しました。
常用レンズとして35mm F2の単焦点レンズは小型・軽量で、画角的に使い勝手が良いです。
また、引きの画が欲しいなと思ったら、18mm – 55mmのズームレンズに付け替えれば良いですし、単焦点レンズに負けない描写力は旅行時などこれ1本で満足させてくれるレンズになります。
ズームレンズにしてはデカすぎない大きさも嬉しいです。
操作も写りも満足いくモデル
RAW現像をしなくても十分過ぎるほど、綺麗な絵を写してくれます。
Wi-Fiでスマホに画像を送り、SNSなどで直ぐにシェアしたいときなど、絶大なる信頼性を発揮します。
フジノンレンズも高品質で、APS-Cとは思えないほどの解像感を写し出してくれます。
富士フィルムのサービスステーションにて「XF56mmF1.2 R APD」をレンタルした時の記事はこちら。
また、クラシックカメラ風のダイヤルや、マニュアル操作しやすいボタン配置など、“写真を撮る”という本来の目的をより楽しいものにしてくれる操作感が写真を撮影していてとても快感です。
人によっては“硬派”に感じるかもしれないボディデザインになりますが、長年カメラを作り続けてきたFUJIFILMもこだわりが存分に詰まったカメラだと思います。
ちなみに当時、2大フラッグシップと称されていた「X-T2」ではなく、「X-Pro2」を選んだ理由は富士フィルム公式チャンネル 鋤田正義氏の動画を見て即決しました。X-Pro2を持ってNYに行きたくなりますね。
カメラを持って街を歩こう。カメラを持って街へ出ないと、家の中で悶々と考えてもシャッターを押していない。カメラを自分の道具として、自分の相棒として肌身離さず、ずっとシャッターを押し続けよう。
X-Pro2を持って、シャッターを押し続けたいと思います。
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