X-Pro2を迎えてから1年が経ったので、その魅力について語りたい

X-Pro2 を1年使って サムネ

X-Pro2を購入して早1年という月日が経ち、せっかくなので、X-Pro2で撮影した写真を振り返りながら、使用感など、その魅力について書きたいなと思いました。

↓ X-Pro2を購入した理由はこちらの記事はコチラから ↓

x-pro2 サムネ

写りが好き

子供を、家族を撮りたい

X-Pro2 作例01

一発目から鼻水が滴る我が娘の写真で申し訳ないです。

X-Pro2を手にするまで、SONYのα7IIをメインに使っていました。
フルサイズの解像感はその場の空気まで写し込むほど素晴らしいものでした。

しかし、子供が出来てからというもの、WBを設定して、ISO感度やシャッタースピードを調節し撮影するといった流れは、自分の技術不足も相まって撮影までのステップが長く、シャッターチャンスを逃すということがよくありました。
おまけに自分が愛用していたレンズはマニュアル専用だったので、それもかなり影響していたと思います。
(勿論、開放付近で目にフォーカスがドンピシャの写真は流石、フルサイズといった感じです)

つまり、子供が出来てから、私個人のカメラの考え方、望むことがガラリと変わったわけです。

X-Pro2 作例02

撮影までの時間を短縮させる。それでいて自分好みの写真に落とし込みたい。
そういった自身のニーズを追及した結果、それを満たしてくれたのがX-Pro2だったのです。

X-Pro2 作例03

写真として綺麗だけど、作品になり過ぎず、“あの時こーだったよね”と語り合いたくなるような写真に仕上げてくれるのがX-Pro2の良いところ。
上写真のように、ピントを盛大に外した技術力の無さも全体の雰囲気でカバーしてくれます。笑

自然を自然に幻想的に仕上げる

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FUJIFILM独自のフィルムシュミレーションは、フィルムを長年作ってきた会社ならではの機能。
豊かな色再現性と階調表現をフィルム取り替える感覚で設定できるものになります。
わざとらしくない色表現をカメラ内で良い感じに仕上げてくれます。

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冷たい情景や暖かさをナチュラルに写真へと昇華してくれます。

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季節を感じる風景を目にした時、カメラ内現像だけで、誇張しすぎず表現できるのはとても嬉しいですね。

RAW現像や時にはPhotoshopで画像編集もしますが、私個人が撮影した写真はなるべく特殊な加工や、誇張表現は避けようと決めています。
FUJIFILMが写し出す写真は、そういった欲求をかき消すほど、完成に近い写真を高確率でたたき出してくれるから好きなんだと思います。

夜でも綺麗

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メイン機をフルサイズからAPS-Cにすることに抵抗が無かったわけではありません。
その一番が高感度耐性。
一般的な会社員なので、平日写真撮りたいなーと思うと夜の撮影がメインとなります。

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でも、撮影してみるとそんな危惧は吹っ飛びました。
ノイズがまったく気にならない!なんてことはないですが、そこまでISO感度を気にせず撮影出来る印象です。
明暗が激しいネオン街でも綺麗に撮れるので、フルサイズに負けないダイナミックレンジの広さを持っているなと実感しました。

スナップとしての相性が良い

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X-Pro2はAPS-Cながら“コンパクト”とは言い難いほど、ボディが結構しっかりしていて大きいです。
ただ、背面液晶固定だったり、ファインダーが飛び出しているわけでもなく、良くも悪くもグリップの出っ張りもあまりないので、ボディ自体は携帯しやすい形状です。
私は、35mmF2のレンズを愛用しているのですが、F2シリーズは小型でX-Pro2との相性がとてもよく、スナップ撮影に最適の組み合わせになります。

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携帯性の良さは速写性に繋がります。
気になった情景を、撮影するぞ!と身構えずに撮れるのは、写真を撮る楽しみをあらためて実感させてくれます。

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サイレント撮影があるのもテーブルフォト時などで嬉しいポイント。

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X-Pro2には、フィルムシュミレーションの中に「ACROS」というものがあり、スナップとの相性がとても良いです。
これは、現行で発売している超微粒子で知られる白黒フィルム「ACROS」からきたもので、滑らかな階調、引き締まった黒、美しい質感再現が特徴になります。

「ACROS」でスナップ撮影し始めるとモノクロから逃れられなくなるので(笑)、RAW現像時に頭を冷やしてから、これ!と決めた写真だけ「ACROS」を適用させています。

フルサイズなみの解像力

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レンズの性能もありますが、ここまで素晴らしい解像感ならフルサイズ要らず!と思ってしまうほど、個人的に大満足です。

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建造物を撮影することが大好きなのですが、絞って撮影することで細部までビシッと解像してくれます。

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何気ないワンショットがストーリーに

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先ほどのスナップに近いのですが、光がいい感じに入ってる、人と建物のバランスがいいなど、撮影したいと思うきっかけは、その人の直感、個性です。
そんな時、撮影までのレスポンスが早いというのは、道具として最高のパフォーマンスになります。

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後々、なんで撮ったんだろ?と思いつつも、FUJIFILM独自のカメラ内現像がその写真をワンシーンに仕上げてくれます。
自身でRAW現像しながらも色々と逆にメッセージを受け取ることが多く、撮影後も楽しいのがFUJIFILMの魅力の一つ。

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無駄なショットを恐れてたくさん撮影出来ないといったネガティブ思考になりにくいカメラであると共に、写真を素直に楽しむことが出来る素晴らしいカメラです。

ボディが好き

X-Pro2 ボディ画像

X-Pro2の魅力は写し出される写真だけでなく、カメラそのもののデザインにもあります。
FUJIFILMのカメラ全般に言えることなのですが、クラシック感あふれるデザインは、カメラ本体自体が被写体力の高い存在です。X-Pro2はその最たるものではないかと。

X-Pro2は、当時、X-T2とダブルフラッグシップ機という位置づけで発売されていました。
操作性高く、動画撮影も考えられたX-T2と比べると、X-Pro2は固定式の背面モニターや操作感もシンプルな作りになっています。
ただ、写真を撮ることに特化した操作ボタンの配置は、シンプルだけの見た目のデザインだけではないことがわかります。

勿論、固定モニターだとローアングルやハイアングル撮影時に「むむぅ…」となることもありますが、そんな面倒くさささえ、愛おしくなる、そんなカメラです。

カメラを惚れ込むということは、持ち歩きたいという所持欲に、そして、撮影欲に繋がっていきます。
そういった思いに最高のパフォーマンスで答えてくれるカメラ、そんなカメラに出会えたことがとても幸せに感じます。

最高のパートナー

私と娘とX-Pro2
(サムネはこの時、娘が生まれて初めてカメラを使って撮った写真)

1年間使用した感想を撮影した写真を交えながら書いてきましたが、まだ1年です。
X-T3が発売されたので、遠くない未来にX-Pro3も発売されるのでしょう。
たぶん次世代機も名機に違いありません。

ただ、私にとってX-Pro2は初の富士フィルム機であり、特別な存在。
現状で自分が望む写真を120%の力で答えてくれる姿勢、そしてその佇まいに、敬意を払いつつ、これからもシャッターを切り続けたいと思います。

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