種類は?価格は?フィルムカメラを始めてみたい方へのアドバイス

フィルムカメラのススメ サムネ

フィルムカメラのススメ サムネ
先日、新たにフィルムカメラを迎え入れました。
というのも、妻が突然フィルムカメラで写真を撮りたいと言い出したのがきっかけ。
私の妻は全くカメラに興味が無かったので、それを聞いたときは正直とても嬉しく、久しぶりに検索&お店巡りしまくりました。
フィルムカメラの知識は自分もあまり無かったので、いろんな発見があって楽しかったです。
久しぶりフィルムカメラについて調べたので、今回は、フィルムカメラを始めてみたいけど、何を調べたら良いのかわからないという方に向けて、値段の相場やら種類を説明していきたいと思います。

フィルムカメラの種類

フィルムカメラって聞くとどんなカメラを想像しますか?
実家の家に置いてある、重そうな金属性の一眼レフを想像する人もいるでしょうし、最近だと人気な写ルンですなどを想像する人も多いと思います。
こういった類のカメラは一般的に35mmフィルムと呼ばれるフィルムを使用して撮影します。
「他にフィルムって種類があるの?」
実はまだまだあります。
大人気のチェキの専用フィルム、ポラロイドフィルム。
35mmフィルムにもカラーやモノクロなどたくさんの種類があるんです。
まずは、フィルムの種類について触れたいと思います。

フィルム

35mmフィルム

35mmフィルム 画像
価格:500円〜
先ほども書きましたが、一番オーソドックスなタイプのフィルムになります。
デジタルカメラにフルサイズって種類ありますよね。
これはセンサーサイズの規格になり、このサイズが35mmフィルムの受光面積と近いことから35mmフルサイズと呼ばれます。
デジタルカメラのレンズでは、35mm換算といった表記があると思いますが、上記からきているわけです。
ニコンのフルサイズ機でフィルムカメラ時代のレンズが使えるのはこういった理由です。
話は戻り、35mmフィルムはたくさん流通していたフィルムになるので、当時は投げ売り価格のように安価でした。
今では製造しているメーカーが限られているので、以前よりも価格は高めです。
家電量販店やカメラ屋、現像店などで購入することが可能で、大型の家電量販店などではたくさんの種類を扱っていることが多いです。
ビックカメラやヨドバシカメラなど、カメラとつく大型店舗がおすすめです。
種類は、24枚や36枚といった枚数から、カラーとモノクロ、ISO、ネガとポジ、などたくさんございます。
デジタルカメラでは簡単に変更出来るISO感度も、フィルムで決まってしまうので、撮りきるまで変更、交換出来ません。
また、フィルムによって写し出される色味が異なり、原色が強く出るものや、青みが強いもの、淡い色合いのものなど変わってきます。
ちなみに細かく指定の出来る現像店などでは、現像時に色味を調整してくれたりします。
adobe Lightroomなどの現像ソフトを想像してもらえるとわかりやすいと思います。

ブローニーフィルム

ブローニーフィルム 画像
価格:500円〜
カメラ好きな方でもあまり聞いたことのないフィルムかもしれません。
自分はトイカメラが流行った時、HOLGAを愛用していたのですが、このフィルムを使用する必要があったので知りました。
ブローニーフィルムは35mmフィルムよりも受光面積が広くなり、カメラも大型のものが多いです。
またカメラによって受光面積が異なり、6×6と呼ばれる正方形で写し出されるものや、6×8という縦横比がそこまで離れてない長方形で写し出されるものなど色々です。
フィルムの価格は500円〜と35mmフィルムと変わりませんが、撮影可能枚数が12枚〜と少なく、フィルムコストはブローニーフィルムの方が高くなります。
また、現像も一部大型家電量販店や一部のカメラ屋でしか取り扱っておりません。
現像代も35mmフィルムと比べると若干高くなります。

110フィルム

上記2点と大きく違う点はフィルムがカートリッジ化されていること。
巻きつける必要はなく、ビデオテープのように中にフィルムがセットされたカートリッジで販売されているので、カメラにセットすれば完了となります。
受光面積はとても小さく、持ち運びに便利なコンパクトなカメラに採用されてました。
現在、製造しているところも少なく、一部のカメラ屋でしか購入できなかったりします。
上記3つ意外にも、色んなメーカーが出したカメラの規格に合わせたフィルムがあり、現在では入手困難となっております。
フィルムカメラを購入する際は、少なくともまだフィルムが流通しているものを選ぶことをお勧めします。

フィルムカメラについて

35mmフィルムカメラ
今回は一番オーソドックスで想像しやすい35mmフィルムが使用出来るカメラに絞っていきたいと思います。
ちなみに、インスタやプロのカメラマンの写真を見ていて、フィルムの懐かしい色合いながら、シャープに写っているものは大判、中判カメラで撮影したものが多いです。
これらはブローニーフィルムを用います。ただ、先ほども述べましたが、少々カメラもフィルムも現像もコストがかかるので、どうしても!という方でない限り、最初は35mmフィルムカメラをお勧めします。

種類

ざっくりと分けると、

  • 一眼レフカメラ
  • レンジファインダーカメラ
  • コンパクトカメラ

に分けられます。
カメラ内にミラーがあるかないかや、レンズ交換式が非交換式などです。
デジタルカメラとほとんど同じですね。
あとはここに、AF(オートフォーカス)かMF(マニュアルフォーカス)か、露出計は付いているか、マニュアル操作出来るかなどなどカメラによって変わってきます。
意外かもしれませんが、フィルムカメラは電池を使うものがほとんどです。
露出計やAF、内蔵フラッシュを使用するにはやはり電気の力が必要ですからね。

価格相場

気になるのは価格ですよね。
ぶっちゃけ一概にこれくらいと言えないのが難しいところですが、一般的に下記の項目が当てはまるほど値段が高くなります。

  • 状態が良い
  • 性能が良い
  • 流通数が少ない(希少価値が高い)

フィルムカメラのほとんどが現行品ではないので、中古での購入が前提となります。
なので、どうしても手に入れにくいカメラというものが出てきます。
CONTAX T2というカメラがあるんですが、こちら4、5年前は状態が良いものでも3万円くらいで購入出来たと思います。
それが、現在では約10万円近くします。びっくりですよね。
3万円でも高いと思うかもしれませんが、こちらのカメラは元々高級コンパクトカメラで、性能が優れているモデルになります。
加えて写りも良く、カメラ好きの中でも大人気なので市場に出回る数がとにかく少ないんです。
必然的に状態が良いものは高くなってしまうんですよね。
逆に性能が良いものでも、当時の流通数が多いものは今でも市場に出回ってることが多く安価で手に入ったりします。
写りの好みもあるので、どれが良いというものではなく、全て使用者の好みになります。
実際はいくらくらいなんだという話ですが、コンパクトカメラであれば3000円~手に入ります。
一眼レフカメラでもレンズ含めて3万円~キャノンやニコンといったメーカー品が買えると思います。
もちろん中古品になります。

現像について

フィルム 写真
デジタルカメラであれば、カメラとパソコンを繋いだり、SDカードから読み込んだりすれば、撮影したデータを簡単に抜き出せます。
フィルムカメラはフィルムを現像する必要があるので、カメラ屋に現像をお願いします。
一般的な35mmフィルムであれば、街のカメラ屋や、家電量販店などで現像をお願いすることが可能です。
近くにないよ!という方でも、ネットで受け付け可能な店舗もございます。
[費用]
現像代:500円~
プリント代:40円/1枚
データ化:500円~
お店によって微妙に値段が異なりますが、相場はだいたいこれくらいになります。
24枚撮りのフィルムを現像に出した場合は、現像代500円に40円×24がプラスされます。
データ化はCD-Rなどでスキャンしたデータをまとめたものを貰えるオプションになります。
最近ではQRコードを発行してもらいスマホでデータを読み込めるようなサービスもあるみたいです。
現像にかかる時間は混雑していなければ1時間も掛からずに終わると思います。

まとめ

フィルムカメラは、本体代に現像代がコンスタントにプラスされていきます。
写真として見られるまでにも時間がかかります。
撮ってすぐにみんなで共有といった今でいう当たり前のことが出来ないわけです。
発展途上中のカメラであるが故に、距離計もアバウトだったり、露出計が言うこと聞かなかったりなんて日常茶飯事。
時間や使いにくさ、そういった手間がフィルムカメラの醍醐味。そこ含めて楽しむことが一番だと思います。
その過程を経て出来上がった写真は、デジタルでは得られない満足感をもたらしてくれます。
“好きな人が使っていた”
“街中でフィルムカメラを見かけた”
“インスタで印象に残った写真がフィルムカメラを使用していた”
始めてみたいというのは、そんなちょっとしたキッカケだと思います。
フィルムカメラは写ルンですなら1000円で始められます。
露出計、オートフォーカスも付いてないものから、色々細かく設定できるものまで色々。
中古ゆえに癖のあるカメラもたくさん。
先ほど紹介したCONTAX T2や、富士フィルムのNATURA CLASSICAなどは使いやすく写りもすごく良いですが、とても高いです。
使ってみたい、撮ってみたいという気持ちを大事に、手を出しやすいカメラから初めてみることをお勧めします。
デジタルカメラとはまた違った楽しさがそこにはきっとありますよ!
ちなみに、妻は「コニカ C35 AF」を購入。
私も“つられて”以前から気になっていた「オリンパス XA」を購入。
どちらも1万円もせずに状態の良いものを購入することができました
今回、フィルムカメラの記事を書いたのもそんな背景があったからです。
街の中古カメラ屋の店員さんは、本当にカメラを愛している人が多いので、的確なアドバイスをくれますよ。
是非色々出向いて、お気に入りのカメラを見つけてみてください。

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