Photoshopクリエイター能力試験に合格するには?

問題集

仕事でもプライベートでもお世話になっているPhotoshopだが、本当にキチンと知識があるのか、Photoshopクリエイター能力試験(エキスパート)を受験しました。

Photoshop(フォトショップ)クリエイター能力試験とは?

Photoshopクリエイター能力認定試験は、資格検定のサーティファイが主催している「Adobe Photoshopによる、画像の加工・調整等の編集能力を測定する試験」になります。
1995年より開始されたそうです。
よくある1級、2級といった認定基準ではなく、スタンダードとエキスパートの2つの認定基準となります。

出題形式について

出題形式はスタンダードとエキスパート共に、第1部、第2部とありますが、内容が異なります。

スタンダード 第1部(40分) 実技問題
第2部(90分) 実践問題
エキスパート 第1部(50分) 知識問題
実技問題
第2部(90分) 実践問題

知識問題 画像
知識問題は上図のように選択形式で、答えを選びます。
[実技問題] 実技問題 画像2
問題と対のファイルを開きます。
実技問題 画像
実技問題は、上図のように指示書を元に画像ファイルを仕上げていく問題になります。
[実践問題] 実践問題 画像
実践問題は、指示書を元に一つの作品を制限時間内に仕上げていく問題になります。

合格基準は?

スタンダード 実技問題 得点率 65%以上
実践問題 得点率 70%以上
エキスパート 知識問題
実技問題
得点率 65%以上
実践問題 得点率 70%以上

スタンダードもエキスパートも実技(・知識)と実践は“かつ”になります。
どちらも満たして合格となります。
非公式サイトにて、検定の偏差値はスタンダードで40、エキスパートで45と低く、公式サイトでも合格率72.0%と書いてあるので、他資格よりも比較的取りやすいのかなと思います。
ただ、Photoshopはさわったことがなく、PCもあまり得意ではないという方からすると難しいと思われ、自身の適正によって変わるので、あくまで参考程度にですね。

受験料

スタンダード 7,400円
エキスパート 8,400円

個人的には高いなと思いましたが、資格としては一般的な価格ですね。

試験前にやったこと

問題集
先ず、Photoshopクリエイター能力認定試験問題集を購入。
値段は2,600円と少々高いです。
ウイネット online shopでしか購入できないので、本屋でちょっと中身確認とかもできません。
でも対策の取り方がわからなかったので、これは必要出費かなと我慢。
問題集は、スタンダードの模擬試験4回分、エキスパートの模擬試験4回分、知識問題用の参考資料といった内容です。
この問題集を試験までに全部2回やって、知識問題で間違えたところを集中的に確認しました。
勉強時間としては模擬試験を受けた時間と答え合わせの時間になってくるので、12~15時間ほどになります。
Photoshopは毎日仕事で触っているので扱いには慣れているのですが、実際に問題集をしてみて、知らない編集方法や知識が結構あったので、問題集はやっておいた方が良いと思います。

試験結果と試験内容

エキスパートを受けたのですが、結果から言いますと、
合格証
合格しました!
なんと、実践 100% !
一見余裕な点に見えますが、受験終えた時はぶっちゃけ落ちたと思いました。
自己採点では知識、実技 80%、実践 60%くらいの感じだったので。
結構あまい採点してくれるのだな~と。

試験は模擬試験よりも難しかった

問題集も2回やったし、早めに終わったら秋葉原で遊んで帰ろうかな(※)~なんて思っていましたが、当日、試験時間をフルで使うほどギリギリだったという事態に。
(※試験会場が秋葉原近くだったので)
久しぶりの試験という緊張感もあってか、個人的に問題集での模擬試験より1.5倍くらい難しく感じました。
でも第2部はそれくらい難しかったと思う。
“あんた、実践100%取れてるやん”
って思うかもしれませんが、私的には本当にあれでいいの!?といった感じです。
実際に受けてみて私なりに感じたことを書きます。
「第2部の実践は不格好でも最後までやりきること。細かい所は気にしない。」
これだと思います。これかなり重要だと(私は)思うので、これから受ける方は心にとめといてください。
色んな理由があるのですが、第2部かなり時間が足りなくて、雑な処理になってた箇所がいくつかあったんです。
さらに試験中、切り抜きで「選択とマスク」を選んだ瞬間、Photoshopが落ちたんです。
しかも未保存のまま!
Photoshopの「復元」という神機能で事なきを得ましたが、それ以降、「選択とマスク」を選ぶと絶対Photoshopがが落ちるという事態に。
やりたかった切り抜き方法では出来ず、選択ツールで力業で切り抜くという若干汚い感じで提出しました。
その他にも、色々と加工があまいかな?と思われる部分が何箇所かあったのですが、結果は100%だったわけで、減点もなかったんです。
つまり、“指示書からあまりに逸脱した加工でなければOK”ということなのでしょう。
序盤丁寧にやり過ぎたことや、Photoshopが落ちまくったり、本当に時間が無くて、レイヤーカンプにて2案目を作る指示を残り5分でやるとなったときちょい泣きそうになりました。
実際5~15分くらいで出来る内容なのですが、追い立てられる状況下での残り5分はかなり短く感じ、考えることもできず、適当に参考画像に似た画像を必死で作ったという感じ。

これから受験予定、検討している方へ

受験を検討している方は以下に当てはまると思います。
(A)…今現在、専門学校でPhotoshopを学んでいる最中、もしくは卒業直後
(B)…Photoshopを仕事などで長年使用してきている
(C)…Photoshopを今、独学で勉強している
一見(B)は簡単そうに見えますが、個人的な見解としては(A)の方が受かりやすい気がします。
Photoshopをどの程度触っているかにもよりますが、(B)ですと、使用しないことや基礎知識を忘れてしまっていることも多いと思いますので、初心に戻って一度問題集をやることが大事です。
先ほども書きましたが、Photoshopクリエイター能力試験は基本的なことが抑えられているので、(C)の方も問題集を繰り返し何度もすると良いと思います。
問題集を買い、PCで実際に模擬試験をやってみる
Photoshop上で切り抜き、フィルター、レイヤー効果は一通りいじっておく
最低でも上記はやっておくと良いと思います。
毎回どうかはわかりませんが、模擬試験よりも本試験の方がちょっと難しいということを念頭に置いて挑むと良いかもしれません。
・ツールパネルで何が出来るか
・フィルターでどんな加工が出来るのか
・レイヤー効果はどんな変化があるのか、
・トーンカーブの扱い方、色調補正
Photoshopの基本ですが、これが全部理解できていたら余裕で受かります。

スタンダードかエキスパートか悩んでいる方へ

確実なステップアップを考えているのであれば、順当にスタンダード→エキスパートでも良いと思います。
特にPhotoshopを勉強し始めたばかりなら、モチベーション向上の為にも段階踏んでいくことも大事かと。
でもある程度さわってきた方なら受験料も馬鹿にならないので、キチンと勉強してエキスパート一択でも良いと思います。
「エキスパートなんて…」と思うかもしれませんが、エキスパートではPhotoshopで大事な“応用力”が試される試験でもあるので、今後仕事で活かしたいと思っている方は特にエキスパートを目標に、じっくり勉強することをお勧めします。

感想

Photoshopクリエイター能力試験って資格の知名度は低いと思います。
資格難易度も高くないですし、デザイナー等の仕事に就くうえで必要かと言われると絶対ではないと思います。
大事なのは“応用力”であり、これは仕事をしたり勉強していくと自然と付いていきますしね。
Photoshopや他ソフトもそうですが、勉強よりも色んなものを実際に創作していった方が覚えます。
自分の知識の中で一番自信があったPhotoshopでしたが、結構忘れてたり、知らなかった知識もあって受験して良かったなと思いました。
試験自体久しぶりだったので、この緊張感も良かったですね。
・ちょっとした肩書が欲しいな
・自分の力を試したいな
・基礎をキチンと学びたいな
興味がありましたら、一度公式サイトにある「Photoshopクリエイター能力試験 サンプル問題」をやってみることをお勧めします。

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