広角レンズVario-Tessar 16-35mm 購入報告。

金木犀の香りが少し肌寒くなった夜風にのって香ると、秋だな……と感じますね。
暦上では秋ですが、なんだか台風やら湿気ムンムンで夏を抜け切れない気分がしているのは私だけではないはず。
電車の中で、半袖の女性に腕と腕が“ピトッ”ってくっついたら、不快感で下手したら痴漢呼ばわりされるのを凄く警戒しながら、毎日忍び耐えて通勤しています。
 
そろそろ開放してやってくんなはれ。
 
そんな淀んだ空気を吹っ飛ばす(気がする)大砲(レンズ)を買いました!
と、その前に……。
 

やっぱ欲しい小三元レンズ

所持レンズは、loxia 50mm と キットレンズの28-70mm。
となると、広角が欲しくなるのはカメラ野郎の性(さが)。
α7シリーズにはF4通しの16-35mmのSEL1635Z(広角)、24-70mmのSEL2470Z(標準)、70-200mmのSEL70200G(望遠)の小三元レンズがあります。
SEL1635ZとSEL2470Zはソニー&ツァイスで、SEL70200Gだけソニー Gレンズになります。
レンズがやっとこさ出揃ってきたFEレンズですが、その中でもSEL1635ZとSEL70200Gは、巷でもかなり評価の高い人気のレンズになります。
α7シリーズ所持者なら、取り合えずSEL1635Z、SEL70200GにSEL55F18Zの単焦点レンズがあれば、一般使いではほぼ事足りるであろう十分過ぎるレンズです。
小生もloxia 50mmと一発目からSonnarの55mm単焦点レンズから道を外しましたが、集めるべきレンズは順を追っていくべきかなと、SEL1635ZとSEL70200Gが欲しくなりました。
今年、24-70mm F2.8 (SEL2470GM) 、70-200mm F2.8 (SEL70200GM) の G MASTERレンズが発表、発売され、正直、望遠ならSEL70200GMが欲しいのですが、価格と重さで見送りかと。
SEL70200GMの優れた点……というか良い点は、性能とか品質はさておいて、テレコンがつかえること!
というか、SEL70200GMにのみ対応しているという……せっかく出たのに。
明るいレンズとかそういったものより、最大2倍に引き寄せられるテレコンバーターレンズが使えるのは本当に魅力的です。

そんなこんなでSEL1635Zを購入

先も述べましたが、広角が欲しいのと、望遠は使う場所、機会が限られるので、広角レンズでも35mmまでカバーしているSEL1635Zが魅力的で購入しました。
このレンズ、本当に評価が高いんです。
SONYのレンズでは当たり前でも、結構なお値段がしますので、相当調べましたが、色々な方のブログでの批評やショッピングサイトでの評価で絶賛の嵐。
撮影した写真などはまた今度まとめますが、とりあえず使ってみた感想を書きたいと思います。

Vario-Tessar 16-35mm を使ってみた感想

購入してから3週間あまり経ち、スタジオ撮影やら普段使いもそこそこしたので、早速レビューしたいと思います。

想像していた以上に広く撮れる

16mmはやはり相当なもので、今まで諦めていた範囲の撮影が可能となります。
50mmで目が慣れていただけあって、16mmという世界に感動します。
今まで広角レンズを所持していなかったのもありますが、表現の幅が広がった点が嬉しかったです。

描写、解像力が高い

広角端での撮影では、細かな部分までキチンと描写してくれます。
望遠端ではもう少しシャープさが欲しいかな?といった印象を受けますが、絞れば問題ないかなと思います。
これは本体(ボディ)の性能にもよると思いますが、α7Rやα7Riiならもっと気にならないだろうなと思いました。

AFの性能も十分

AFも爆速ではないが、気にならない程度に速く正確で、更に駆動音も静かなのがとっても好印象。
動画撮影も行いましたが、動画でも十分使用できるレベルだなと感心しました。

ギリギリ持ち歩ける大きさ

Vario-Tessar 16-35mmはこの手の広角レンズとしては、とってもスマートな作りではありますが、小型のフルサイズミラーレスがウリであるα7シリーズにとって、重さ含め、装着して持ち運ぶことに対し苦ではないギリギリのサイズ感かなぁと思います。
 
α7ii(556g) + SEL1635Z(518g) → 約1kg (1074g)
nikon D610(850g) + SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM(505g) → 1355g
 
Nikonのフルサイズ機を持ち歩いていたときより軽いですが、Nikonのボディはとにかく頑丈だっただけに、α7シリーズは重量が増えていくと、どうしても個人的に堅牢性に心配が出てきてしまいます。(重くなることで自分の不注意による落下等が増えそうで。)
ただ、先ほども述べましたが、このサイズ感で16-35mmの広角ズームレンズを楽しめ、描写も良いと思うとありだなと思うレンズではあります。

デザインが格好いい!

さすがソニーツァイスと言ったところでしょうか。
レンズは値段に見合った高級感あるデザイン、質感で、“買ってやったぞ!”といった満足感は大きいです。(笑)

購入前に確認すべき点

上記のように、私も高評価してはいますが、残念だったこともたくさんあります。
ここでの残念は“用途”です。なのでレンズが悪いのではなく、自分がどう使いたいのかをしっかり明白にすべきでないといけないのだなと再認識しました。
もし今後、「Vario-Tessar 16-35mm」を買おうかなと思って検討している人の為にも一読いただけたら幸いです。

単焦点レンズには敵わない

ズームレンズと単焦点レンズでは、器用貧乏と専門特化型といった違いより、一般的に単焦点レンズの方が描写が綺麗になるのは当たり前のことです。(最高峰レンズとの比較を除く)
「Vario-Tessar 16-35mm」を調べると、素晴らしい描写がWEB上でゴロゴロ出てきます。
そのほとんどがα7Riiの高解像度を用いた、広角側での風景写真や夜空の写真だと思われますが、本当に綺麗でウットリします。
かくいう私もその美しさに惹き込まれこのレンズを買いました。
ですが!実際、使用してみて一番に感じたのが、
「loxia 2/50」の描写の素晴らしさを再認識させられる
ということでした。もちろん、「loxia 2/50」はF値も2.0まで明るくできますし、表現の幅も広がりますしボケ感も変わってくるとは思いますが、F4.0の同条件で撮影してもなんか世界観が違います。
まぁ先に述べたように50mmに特化したものと、広角まで撮影できるものでは構造が異なってきますので、当たり前のことなのですが、「Vario-Tessar 16-35mm」では、望遠端で35mmまで撮影できるのだ程度のものになり、35mmまでいくなら、「loxia 2/50」を使おうかなと思っちゃいます。

普段使いにこれ1本!……では物足りない

「16-35mmをカバーしているので、これ1本で景色からポートレートまでなんとかいけちゃいます」といった記事をWEB上で読みましたが、確かにいけないことはありません。
で・す・が!
やはりこのレンズは“広角レンズ”としてわりきって使用することに意味があるレンズだと思います。
当たり前のこと言ってますが、例えば、景色を撮影しにいく場合なら良いのですが、旅行に持っていくとなると、明るい標準レンズがもう1本あると安心かなと思います。

Vario-Tessar 16-35mm は買いなのか?

買い
だと思います!
現在フルサイズで16mmまで撮影できる広角FEレンズがこれのみということ、その場でズームで35mmまで調節できる点、描写力の高さ、広角さらにズームレンズでありながらコンパクトであることを含めますと、コストパフォーマンスは高いと思います。
ですが、35mmまでのズームはいらない!といった場合や、F4ではちょっと明るさが心配という場合なら、迷わずbatisをお勧めします。
・CARL ZEISS Batis 2.8/18
・CARL ZEISS Batis 2.0/25
明るいレンズに描写力も高く、AFも対応、さらに軽量と、さすがはカールツァイスだなと言わざるを得ない非の打ち所の無さと言ったら。
「CARL ZEISS Batis 2.0/25」は、「Vario-Tessar 16-35mm」と値段も2,3万ほどの違いなので、正直自分も最初悩んだのですが、使用目的を考慮すると全く異なるレンズになるので、自分のように、広角レンズとひとくくりしないように注意しましょう。

最後に

実際に撮影した写真レビューは次回の記事としてまとめますが、本当に買ってよかったです。
店員さんも「2本目でコチラを買う方は多いですね」と仰ってました。
まぁ標準、広角レンズは欲しくなりますよね。
となると次は望遠か?

勝手に欲しいレンズランキング

誰得ランキングですが、今後の目標として掲げます。
1位 SONY FE 70-200mm F4 G OSS (SEL70200G)
2位 SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS (SEL90M28G)
3位 CARL ZEISS Batis 1.8/85
4位 SONY Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS (SEL2470Z)
5位 SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)
1位の望遠レンズと3位のカールツァイス85mmはかなり欲しいので、次回はこの2本のどちらかになるかと。
2位のマクロレンズはポートレートにも活かせる90mmの焦点距離が魅力的で、仕事で絶対的に必要な場面が出たら買いたいなと。ただ、マクロレンズは安価モデルが発表されたので悩みどころですが。
ここにまた沼に落ちていく輩が一人……。

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2件のコメント

こんにちは~
Batis 85mmいいですね!
やっぱり自分も単焦点レンズ大好きです。

だいすけさん
コメントありがとうございます。
単焦点レンズの方がシンプルでいいですよね。
絞り、シャッタースピードとかカメラ撮ってる感ありますしね。

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