「CP+ 2018」でワールドプレミアアワード(レンズ交換式カメラ部門)を受賞した「SONY α7III(ILCE-7M3)」。
その評価は伊達じゃなく、かなり売れているみたいですね。
確かに、α7IIIは、SONYの最新技術を惜しみなくぶち込んだ、紛れもない逸品。
α7RIIIやα9の良いとこ取りで、コスパも申し分ないですからね。
α7RIIIも好評なので、α7シリーズを初めて買う人や、乗り換える人もたくさん見かけます。
となると、最初に上がる疑問は「初めに何のレンズを買うか」ですよね。
今は、FEマウントの純正レンズが豊富になりましたし、レンズの値段も高いので結構迷う方も多いと思います。
私はα7II(ILCE-7M2)を所持して2年になりますが、“私の独断と偏見”でお勧めのレンズをご紹介したいと思います。
α7用お勧めレンズ
どのカメラでも言えることですが、撮影したいものが決まっているとレンズも絞られてきます。
被写体を何にするかですね。
風景メインなのか、お花なのか、人物なのかそれによって、レンズもかなり変わってきます。
自信が撮影したいものを明確にして、最初の1本を手にすることをお勧めします。
レンズの説明は私がカメラ屋などで触ったり、ネットで描写を見てみて思った感想になります。なので細かな説明等はないですが、あくまで私個人の意見として参照いただけたら幸いです。
スナップ
[お勧めレンズ]
- SONY(ソニー) 55mm F1.8
- ZEISS(ツァイス) 50mm F2.0
- Voigtlander(フォクトレンダー) 40mm F1.2
スナップ撮影ではレンズがコンパクトであればあるほど、機動力も上がり、さっと撮影出来るので扱いやすいです。
また50mmくらいの焦点距離ならば、実際に人が見ている画角に近いので、スナップに最適になります。
SONY SEL55F18Z Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA

55mmではありますが、標準域の単焦点レンズを探しているのなら、これを買えば間違いないレンズだと思います。
Carl Zeiss Loxia 2/50

Loxiaは全てMF(マニュアルフォーカス)になりAF(オートフォーカス)が使えません。
絞りもフォーカスもレンズで調整して使用することになります。
なので絶対AFが良いという方にはお勧めできません。
ちなみに、私は上記の「SEL55F18Z」と悩み、こちらの「Loxia 2/50」を購入しました。
詳しくはこちらをご参考下さい。
Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical

上記Loxia同様、完全マニュアル操作になりますが、描写が良く、写りを取るかどうかになってくると思います。
MFでも良いという方は、ZeissのLoxiaやVoigtlanderのNOKTONなども選択に入れてみるのもお勧めです。
余談ですが、上記のレンズの元々のモデルである、Voigtlanderの「NOKTON classic 40mm F1.4」というレンズがあります。このレンズはライカMマウントなので、α7シリーズで使用するにはマウントアダプターが必要になります。また、このレンズは寄れないので、最短撮影距離を調節出来るVoightLanderの「VM-E Close Focus Adapter」というマウントアダプターがお勧めです。扱いにかなり癖のあるレンズですが、コンパクトで味のある写り、オールドレンズらしい格好いいデザインでとても人気があります。
旅行
[お勧めレンズ]
- TAMRON(タムロン) 28-75mm F/2.8 Di III RXD
- SONY(ソニー) 24-70mm F4
- SONY(ソニー) 24-70mm F2.8 超高価格
旅行には“引いて良し、寄って良し”の広角から中望遠まで対応している標準ズームレンズが活躍します。
また荷物も増えることもあり、レンズを1本に絞れば、カメラ関連の荷物も少なく済みますしね。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD

CP+にてSIGMAもFEレンズをたくさん発表しましたが、ズームレンズは無く、まだ発売まで時間がかかると思われるので、発売までまだ時間はありますが、このタムロンのレンズをお勧めしておきます。
これ1本で色んな撮影が可能なことを考えると、実売価格10万円切りはお買い得です!
SONY SEL2470Z Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS

F4と少し暗めにはなりますが、フルサイズの標準ズームレンズにしては、比較的コンパクトなので持ち歩きにも最適なレンズで旅行にお勧めです。
SONY SEL2470GM FE 24-70mm F2.8 GM

所謂、SONY FEマウントの大三元のうちの一つになります。
こちらはF2.8通しと明るいレンズなので、昼は勿論、夜間の撮影でも大活躍すること間違いなしです。
ポートレート
[お勧めレンズ]
- ZEISS(ツァイス) 85mm F1.8
- SONY(ソニー) 90mm F2.8
- SONY(ソニー) 85mm F1.4 超高価格
望遠レンズを使い被写体にピントを合わせると、遠くの風景が近くに引き寄せられているかのような写真を撮ることができます。
これはレンズの構造上の特性で圧縮効果と呼ばれるものになり、ポートレートなどで被写体を引き立たせるのによく使用されます。
望遠になればなるほどその効果は強くなりますが、ポートレートですと、被写体との距離感が大事になってくるので、85mm~135mm付近を愛用されている方が多いです。
Carl Zeiss Batis 1.8/85

ZEISSでは珍しくAF対応となります。
BatisシリーズはAFは勿論、レンズがそこまで重くないので携帯していて苦にならないという点もお勧めです。
描写も素晴らしく、評価も高いレンズになります。
同シリーズに135mmの単焦点レンズも出ており、こちらもポートレート用として人気が高いのですが、価格もかなりお高めとなってます。
SONY SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS

SONY SEL85F14GM FE 85mm F1.4 GM

こちらも「G MASTER」レンズで高価格ではありますが、描写力はプロは勿論、様々な方が絶賛するほど素晴らしいレンズです。
お花(マクロ撮影)
[お勧めレンズ]
- SONY(ソニー) 90mm F2.8
- Voigtlander(フォクトレンダー) 65mm F2
全体的にというより、お花の花びらや、つぼみなどクローズアップ撮影に向いている(マクロ撮影が可能な)お勧めレンズになります。
SONY SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS

操作性もとても考えられており、マクロ撮影しやすく、そのメカニックなデザインもとっても格好いいレンズになります。
ブロガーさんでα7を愛用されている方は、物撮りや料理の撮影などで利用されている方も多いようです。
Voigtlander Macro Apo-lanthar 65mm F2 Aspherical

正確には撮影倍率が1/2倍なので、ハーフマクロになります。
Apo-lanthar(アポランター)は、Voigtlander(フォクトレンダー)のレンズの中でも特に高性能な製品に与えられる称号となり、その描写性は折り紙付きというわけです。
α7シリーズの中でもRシリーズの高解像度モデルとの相性が良いと思われます。
風景、夜景
[お勧めレンズ]
- SONY(ソニー) 16-35mm F4
- SONY(ソニー) 16-35mm F2.8 超高価格
- SONY(ソニー) 35mm F1.4 超高価格
- ZEISS(ツァイス) 25mm F2
風景写真は広く撮影できる広角レンズが向いています。
広角レンズは他レンズよりも若干値段が上がる傾向があり、上記のレンズは全てかなり高価格となってます。
タイムラプス撮影は広角レンズの方が向いており、夜景では明るいレンズがお勧めです。
SONY SEL1635Z Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

広角端では16mmとかなり広くダイナミックに撮影しながら、望遠端なら35mmなのでスナップ撮影にも使える万能ズームレンズです。
F4と少し暗めではありますが、広角レンズにしては持ち歩きも苦ではない大きさと重さでお勧めです。
SONY SEL1635GM FE 16-35mm F2.8 GM

F2.8通しの明るい広角レンズでかなり使い勝手が良く、望遠端でも35mmあるので、これ1本持っていればでほとんど事足りてしまいます。
今回紹介したレンズの中でたぶん一番高いレンズですが、α7を持っているのならいつかは手にしたいレンズだと思います。
SONY SEL35F14Z Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

焦点距離35mmのFEレンズはいくつかありますが、描写に関して言えば、群を抜いてこのレンズがお勧めです。
Carl Zeiss Batis 2/25

焦点距離25mm、F2という広く明るいレンズ、さらに軽量なので、常に付けておくレンズとしても最適です。
最後に
望遠レンズはあまり使ったこともないので、今回は省いております。
目的別に選べば限られますが、色々紹介してしまったので、結局どれが良いんだよ!と言われそうですが……。
調べてみるとわかりますが、どのレンズもかなり高価格です。
α7シリーズで初めてフルサイズに移行する人はビックリするかもしれません。
勿論、安価なレンズもありますが、レンズの性能と価格は比例しています。
「ボディが高かったから、レンズは抑えたい…」
そんな方は、α7シリーズのキットレンズは軽くて使い勝手の良い標準ズームレンズなので、それで楽しむのもありだと思います。私も最初はずっとキットレンズで楽しんでました。
少々値が張りますが、SONYの単焦点レンズ55mm F1.8の「SEL55F18Z」を最初の1本にするのもとてもお勧めです。
なるべく小さなレンズが良いのか、明るさを求めるのか、広角、マクロ、撮影したいものによってレンズも変わってきますが、「SEL55F18Z」は“価格も含め”、色々な意味で標準として使えるのでバランスが取れている良いレンズだと思います。
α7シリーズデビューしたぜ!って方は、SONYビルや量販店なので、是非色んなレンズを見て触ってみてください。
デザインも操作性も、描写性も、どれも特色があるので、自分にあったレンズを見つけるのも楽しいものです。
そしてお気に入りのレンズでα7ライフを楽しみましょう!
参考サイト
〇SONY公式HP Eマウントレンズ 焦点距離別ラインアップ
URL:https://www.sony.jp/ichigan/lens/e-map/?s_pid=jp_/ichigan/lineup/e-lens.html_e-map
〇PHOTO YODOBASHI SONY(ソニー) 製カメラ対応レンズ一覧
URL:http://photo.yodobashi.com/sony/lens/
※α7は、フルサイズ専用Eマウントレンズになります。どちらのサイトもAPS-C専用Eマウントレンズが一緒に載っているので、ご注意ください。余談になりますが、SONYのα7シリーズなどのフルサイズ機でも、同じEマウントであるAPS-C専用レンズは使用できますが、サイズがクロップされ解像度が実質半分くらいになってしまうので、あまりお勧めはしません。
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